カウンセリング

病気とうまく付き合う

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治療中の生活の仕方

うつ病が慢性化している場合には、薬物治療を長く続けなければならない場合もあります。薬を飲み続けることに抵抗感を持つ人もいますが、うつ病も高血圧や糖尿病と同じだと考えることが大事です。高血圧や糖尿病の人々の多くは、その病気に対応した薬をほぼ一生に渡って飲み続けています。うつ病の薬は長い期間飲み続けたからといって体に害を及ぼすということはないので、医師と相談しながら飲み続けていくことが重要です。また、治療中にお酒を飲むと気持ちがラクになるからと、病気の苦しさをお酒で紛らわせようとする人がいます。しかし、アルコールはうつの症状を悪化させることはあっても、改善させることはありません。アルコールが薬の効きを悪くする可能性があるので注意が必要です。さらに、アルコールで睡眠が浅くなるので、質が悪くなる可能性があります。そのため寝酒もよくなく、うつの症状が出ているときは、アルコールを断つぐらいの気持ちを持つことが大事です。勇気をもってお酒をやめることが治療のためにも大切になります。そして、うつの症状は個人により千差万別ですが、病気と付き合っていくために日常生活の工夫をすることが大事です。まず、考え方に関しては、これしかできなかったではなく、ここまでできたと考えると気持ちが楽になります。完璧を目指すだけでなく、今の自分ができる範囲のことをしていきます。加えて、自分一人で抱え込まずに誰かに相談し、病気を治すというスタンスではなく付き合うという考え方で治療に臨むことが重要です。治療に関しては、処方された薬をきちんと飲むようにしましょう。昼間に働いている人はつい飲み忘れてしまうので、医師と相談して、朝と夜に飲めばいいように調整してもらうようにします。病院も相性のいい医師のいるところを選ぶようにしてください。また、日記をつけることもいろいろな場面で役に立つので大事です。うつの症状がひどいと、自分の気持ちをうまく医師に伝えられないこともあるので、日記を見せて最近の状況をわかってもらうようにします。普段の生活では、睡眠時間を削らずに、週に何度かは寝過ぎかなと考えるぐらいでもいいのでたっぷり寝るようにします。また、寝るのが遅くなっても、無理をして早起きをしないことも大切です。そして、日中は狭い部屋でもいいので明るい光が入ってくる部屋で生活をし、職場に行けた日には手帳にごほうびマークをつけて自分に自信がもてるような工夫をします。主婦の人で家事がうまくできず、夕飯を作ることができない時には、できあいのもので済ませることもあります。それを自分はダメだと責めないようにすることも大事なことです。うつの状態変化は自分ではなかなかわからないこともあるので、自分なりのバロメーターをもっておくことも大切です。たとえば、いつもは読めている本が読めなくなったら、うつの症状が悪化しつつあるという具合に決めておきます。加えて、当事者の会に出るのも良いでしょう。同じ病気の人と会話することで、同じ気持ちの人が自分以外にもいるのだと感じることができ、治療の励みになります。治療中にネガティブになりがちなのを防げるので、とても重要なことです。