カウンセリング

大きく分けると二つの種類

問診票とハート

それぞれに特徴がある

うつ病にかかる人が多いとされている今の日本ですが、一歩手前のうつ状態の人も合わせると、かなりの数に上るとみられます。まさに国民的病とも言えるほどになったこの病気は、大きく分けると二つの種類になり、意外と種類は少ないという印象を受けます。症状の現れ方によって、二つのうちのどちらに該当するかに分かれるのですが、抑うつ状態だけが起こるタイプは大うつ病性障害と言います。略して大うつ病とも言われ、現代社会ではこれに悩まされる人が増える傾向にあります。生活の中でのさまざまな要因がストレスを引き起こし、それによって心身に症状が現れるのが特徴です。心身に症状が出ますが、心の病というイメージが強く、何をやっても楽しくないとかそもそもやる気が起こらないという状態に陥ります。また、慢性的に気分が晴れない状態になることも大きな特徴です。身体的に現れる症状としては、疲れやすくなったり眠りが浅かったり、寝つきが悪いといった具合に、眠りに関する障害が顕著に出てきます。さらに食欲もわかなくなることから、体重が減少していく人も多くいます。いったん体重が減少してしまうと、脂肪細胞そのものが減ってしまうために、どれだけ頑張って食べたとしてもなかなか体重が戻らないこともあります。もう一つの種類は双極性障害といい、躁状態と呼ばれる、大うつ病性障害にはない症状が起こるタイプです。双極性障害においては、さらに双極1型と、双極2型とに分けられます。1型の特徴は、抑うつ状態と躁状態の両方が出ますが、2型の場合は、躁状態は軽めであることが1型と異なる点です。双極生活障害の一番の特徴は、躁状態が出現することによって、普通の人と同じように物事をこなすことができることです。気分も明るく、一見すると至って普通な、健康な人に見えます。それがうつ状態に陥ると、別人になったようにできなくなってしまうことから、そのギャップに本人も周りも戸惑ってしまいます。ずっと抑うつ状態にあるうつ病に比べて、躁状態がある方が楽かというと、一概にそうとも言えません。二つの異なる気分に左右されることになるため、よりいっそう自分の心の持ちようがむずかしいという面が現れてくるからです。躁状態の時は普通の人なのに、突然、まるで人が変わったように落ち込んだり、仕事や家事ができなくなったりしてしまえば、当然のことながら周りの人たちは戸惑い、理解できなくなります。ここが双極性障害の最大の難点と言えます。ずっと抑うつ状態でいる人の方が、まだわかりやすいといえるかもしれません。特に双極性障害に陥った場合、できる自分とできない自分に自分自身が戸惑い、不安に苛まれてしまう可能性が高いことから、より注意が必要かもしれません。どちらのタイプになってしまったとしても、自分でできる気分転換では改善できない段階に入っていると考えられ、医療による専門的治療が必要です。治療を進めていく過程において、薬やカウンセリング、運動などのさまざまな方法を用いて、徐々にもつれてしまった心の糸をほぐしていくことになります。治療のアプローチは両者で異なりますので、まずはしっかり診断を受けて、どちらに該当するかを見極めることも重要です。